暴落したときにインデックス投資家がとるべき行動とは?

インデックス投資で暴落が起きたときの対処法は、感情に流されず、長期的な視点を持って冷静に対応することが大切です。

今回は私が毎月積み立てているS&P500を例にして、インデックス投資家が暴落時にとるべき行動について解説します。
私の投資資産が暴落を受けてどうなっているかも公開しちゃいます。
暴落時にインデックス投資家がとるべき行動
- 売らずにホールドする(保有継続)
- 積立投資を継続する
- 現金比率の確認する
- 自分の「投資ルール」を決めておく
❶ 売らずにホールドする(保有継続)
インデックス投資家が絶対にしてはいけない行動が「狼狽売り」です。
株価や市場が急落したときに、不安や恐怖に駆られてパニック状態となり、保有資産を売却してしまうこと。
「狼狽売り」の一番の問題が、底値で売ってしまう可能性が高いという点です。
今回のような5%以上の大暴落が発生
- 5%の下落って本当に大暴落なの?
-
ここは個人差があるところですが、一般的に優良なインデックスファンド(オルカンやS&P500)に投資していれば、1年でおよそ4~5%の利回りになると言われています。
つまり、「5%の下落」は言い換えてしまうと「1年分の成長が帳消し」になった状態です。
最初の暴落を受け、ここからさらに売り注文が増えると、さらに株価が下落する可能性がある
株価の下落に耐えられなくなり、保有していたインデックスファンドを売却…
「あのとき売らなきゃよかった…」と後悔
多くの場合、市場が暴落しても時間が経てば回復します。
しかし、狼狽売りしてしまうと「安く売って、高く買い戻す」ことになり、結果的に損失を確定させるだけになってしまいます。

インデックス投資は長期投資(基本的に15年以上)が前提です。
一時的な暴落で売ってしまうと、回復時のリターンを逃すことになります。
❷ 積立投資を継続する
暴落時は、保有ファンドをいつもより安く買えるバーゲンセールの状態です。
積立を継続していれば下落時に多くの口数を買えるので、後の回復でリターンが伸びやすくなります。
❸ 現金比率の確認する
インデックス投資は、毎月の家計管理から得られた余剰資金で行うべき投資法です。
もし仮に生活資金を投資に使ってしまった場合、今回のような暴落で、精神的・金銭的に不安定になってしまいます。
生活資金が足らず、保有ファンドを売却するという行動は、「狼狽売り」と同じです。
暴落を全力で受け止めるのがインデックス投資の基本です。
暴落を全力で受け止めるためにも、「生活防衛資金」として、毎月の生活費の3~6ヶ月分(独身の場合)を現金として確保しておくのがオススメです。

❹ 自分の「投資ルール」を決めておく
暴落を乗り切って大きな利益を得るために、自分なりの「投資ルール」を決めておくのがオススメです。
インデックス投資家としての共通ルールとしては、
- 余剰資金(≒15年以上先で使う予定のお金)で優良なインデックスファンド(オルカンやS&P500)を買う
- 絶対に売却せず、持ち続ける
- 市場がどんな状況でも買い続ける
基本的には、この3つだけです。

私はこのルールに加えて、
- 毎月の家計管理で余剰資金が増えたら、毎月の積立額を上げる
- ボーナスが入ったら、市場の状況関係なく、S&P500を買う
この2つをマイルールとして取り入れています。
インデックス投資を始めたばかりのときは、ポイ活の200円からでした。
けれど、社会人1年目には7万円を積み立てられるようになりました。
社会人2年目からは10万円を積み立てていく予定です。

【公開】暴落を受けた私の資産

最後に、暴落が直撃した私の投資資産を公開しておきます。
こんな状況になっても狼狽売りせずに持ち続けられるのが「真の投資家」だと思っています。

私にとって今回の「トランプ関税ショック」は、コロナショック以降の初めての大暴落です。
それでも、旧NISAの含み益はプラスを維持していました。
これが俗に言う「含み益バリア」と呼ばれるものですね。
下落しているときに淡々と積み立て続けたからこそ、含み益バリアの恩恵を受けられました。

新NISAのつみたて投資枠では、残念ながらマイナスです。
一方で、今回の下落は次の暴落に備えた「含み益バリア」を作るチャンスでもあります。
このまま毎月の定額積み立てを継続していきます。

新NISAの成長投資枠も残念ながらマイナスです。
12月に入ったボーナスの一部と貯蓄型保険の解約から、約30万円分のS&P500を購入しました。
ほぼ年初に購入していたので、今回の暴落の影響を大きく受けています。
ただ今回の暴落も、15年以上の投資を前提としたインデックス投資においては、その影響は微々たるものです。
「マイルール」に従って、今後もボーナスなどの余剰資金は、タイミングを伺わず、インデックスファンドの購入に使います。

「定額積立投資」と「年初一括投資」のどちらが良いか?
長期投資を前提とした場合、実はそこまで大きな影響はないと考えられるそうです。
参考動画を載せておくので、気が向いたらご覧ください。